概要
これまでカメラで撮影した写真を思い出しつつ、今後の構成について考えていきます。
カメラ撮影に何を求めるか?
ほぼ毎日のようにカメラを持ち歩いていますが、用途はこのように分かれていると自己分析します。
- 散歩して気になったものを撮影する
- 出かけた先で風景や広告などを撮影する
- 自宅や出先で飲食したものを撮影する
- 購入したものや持ち帰った記念品を撮影する
- 社員旅行など重要なイベントに携行する
- 2.や5.に絡んで映像撮影
1. 散歩して気になったものを撮影する
よく使うのは中望遠~望遠域ですが、レンズ1本の軽装であることが多いため、広角側もとっさに使えると望ましいです。昼間の野外で撮ることがほとんどで、被写体は離れたところにある動体が多いです。画質へのこだわりは特にありません。
2. 出かけた先で風景や広告などを撮影する
超広角~望遠まで、被写体に合わせて使い分けることが多いです。ただ、実際には広角~中望遠までで済むことが多い気がします。対象は止まっており、レンズ交換の余裕はあるものの、撮影場所は室内が多く、ISO感度が上がりやすい割に、被写体との距離が近く、よく絞っておきたいシチュエーションが多いです。高画質である方が望ましいものの、暗部の持ち上げや光量の少なさに由来する高感度撮影により、ノイズ除去が強めに掛かりがちです。
3. 自宅や出先で飲食したものを撮影する
飯撮りという性質上、広角~標準画角が主となります。被写体は基本的に静止しているものの、沸いている鍋や、炎が上がる中の焼肉など、ちょっと動いているものも扱うことがあります。撮影場所はほぼ室内ですが、絞りは開けていても問題は少ないでしょう。2.より更に近寄って撮るため、汚れに強く、撮影倍率が大きめのものの方が望ましいです。ほぼTwitterに上げるために撮るので画素数は不要、スマホ自動転送をONにしてもいいぐらい。
4. 購入したものや持ち帰った記念品を撮影する
主に中望遠の画角で、三脚に固定した撮影となります。基準感度で画質にこだわれるところ、光の当たり方には気をつける必要があります。撮影場所は自室。小絞りボケを考慮するとF8~F11、大きくボケないことを気にする場合はより絞りたくなるシチュエーションです。被写体は静止しており、ぶれを考慮するとリモート撮影・電子シャッター撮影も辞さないところ。撮影倍率はハーフマクロ以上が望ましいですね。2.と同じく、画質にこだわれるところ。
5. 社員旅行など重要なイベントに携行する
1.以上にワンオペ力が求められます。撮影場所も昼間の野外~夜の室内と多岐に渡るため、画質は二の次にしても柔軟に対応したいところです。反面、機材の小型化は (常識の範囲内で) それほど求められていない気がします。用途を考えると予備バッテリー、予備記録メディア、予備機があると安心です (他人をバックアップとしてアテにする手もある)。
6. 2.や5.に絡んで映像撮影
主に使用する画角は広角で、それ以上望遠側にすることは少ないです。フィックス撮影がほとんどですが、いろいろあって三脚が持ち込めず手持ち撮影になってしまいます。ダイナミックレンジはあるに越したことはないものの、log撮影はデータ量が膨らみやすいので、毎回は要らないんじゃないか説はあります。せっかくなので4K撮影をよくしますが、4K画質が要るかと言われると微妙なことも多いです。クロップ型手ぶれ補正の方が、ノンクロップ型手ぶれ補正より画質を稼ぎやすいので、広角どころか超広角で撮る方が捗るかもしれません。ただ、広角撮影は、ローリングシャッター歪みと周辺ぶれと視差ぶれとの戦い。それらを合わせてコンニャク現象 (jittery motion) と呼ぶこともあるぐらいには強敵なんだとか。
つまり必要なボディとレンズは?
必要なレンズの概形
- 軽い標準ズームレンズ (1.や3.)
- キットレンズとして採用されることが多い型ですね。他の用途でも使えなくないところが優秀と言えます
- 高倍率ズームレンズ (1.や5.)
- 他の用途でも使えますが、フルサイズ用だとレンズが大きくなり、最短撮影距離も長くなりがちなため、特に3.が辛いところ
- 高性能標準ズームレンズ (2や4.や5.)
- 汎用性は高く、信頼できるものの、気軽さとはほど遠いのが難点
- 広角ズームレンズ (2.や3.や5.)
- 別に暗くてもいいのでコンパクトだと望ましいです
- 中望遠のマクロレンズ (4.)
- とにかく精度が欲しいのですが、限定的な用途になってしまうのが……
必要なボディの概形
- 1.の視点
- ボディは小さく軽い方が望ましいです。ただし、動体に追いつくだけのオートフォーカスと連写は必要となります。高感度耐性はさほど必要ありませんが、ある程度あると望ましいです
- 2.の視点
- 画質は高いに越したことはないものの、携行できるぐらいの大きさにしたいところ。AWBも賢いに越したことはない。ISO感度の兼ね合いや、被写体との距離からして、手ぶれ補正が強いと捗る分野だと思われます
- 3.の視点
- ボディは小さく軽い方が望ましいです。特に飯撮りだと、飯の邪魔にならない・斜め上や真上からも撮りたいという理由から、軽快さが特に重要となります。こちらも手ぶれ補正が強いと捗りそうです
- 4.の視点
- 三脚に載せる都合上、サイズ感はガン無視して画質最優先でいいです。リモートシャッターが切れるとラクですが、昨今だとスマホで遠隔操作できるので……
- 5.の視点
- ボディは小さく軽い方が望ましいですが、そこまでこだわりはありません。バッテリー交換は少ないと楽です。信頼性が高いに越したことはない印象。手ぶれ補正はあると嬉しいものの、確実性を取ってシャッタースピードは早めにしたいところ。人物AFが強力だと記念撮影で役立ちそう
構成の例
例えば、EOS R8+RF24-105mm F4-7.1 IS STMだと、上記の要件はほぼ満たせそうです。2.と4.については若干怪しいですが……。風景撮影、という意味では超広角や望遠の画角もあると望ましいものの、それらは用途が限られてしまうのが悩みところです。
もっとユルく考えて、マイクロフォーサーズと明るいレンズで考えた場合、例えばLUMIX G100+LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0が回答になると思われます (APS-C機用の明るい標準ズームはフジかSONYぐらいしかない) 。
最終的にどうなるかはもうしばらく検討する予定です。
映像撮影について
映像撮影についても上記の軽い構成……と言いたいところですが、「スマホ+ジンバル (以下”スマホ”)」ないし「ジンバル付きV-logカメラ (以下”Vlog”)」という選択肢があまりに強い。
- 主に使用する画角は広角
- フィックス撮影が多い
- 手持ち撮影がほとんど
- 撮影時間は1分ほどが多い、長くても5分ほど?
- ダイナミックレンジは欲しいがなくてもいいことも
- 4K撮影は必ずしも必須ではない
- 手ぶれ補正はどうしても欲しい
- 室外だったり室内だったりする
といった条件を並べると、一眼の優位性がマジで少ないんですよね。
手軽さ・調達しやすさという意味ならスマホですが、データ転送が面倒・スマホから直で投稿することがない・スマホはスチル撮影の画角と動画撮影の画角が違うことが多い・バッテリー持ちの問題から、Vlogが個人的には気になっています。
よくある歩き撮りはあまりせず、フィックス撮影が多いので、Vlogの高性能手ぶれ補正を100%活かせるかどうかは疑問です。ただ、スマホよりVlogの方が軽いので、その点でも「手ぶれしづらさ」にはプラスに働きそうです。
じゃあ結局どうするかですが、現状でもそこまで困っていないので、真面目に撮る必要が出てきた際に改めて購入を検討しようかなと。
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