概要
ゆずソフトから発売されている美少女ゲーの1つに『DRACU-RIOT!』があります。ひょんなことから吸血鬼に成ってしまった主人公と、海上都市「アクア・エデン」の同じ寮に住むヒロイン達とが織りなすストーリーが評判の作品です。
さて、本作をプレイしているうちに、「背景によく写るこの子はなんだ?」といった疑問が生まれるのではないでしょうか。主人公の部屋 (壁に掛けてあるポスター)、海上都市内に用意された温水プール施設 (画面右)、アクア・エデン内にあるショッピングモール (画面右下)……。明らかに特定のキャラクターが紛れ込んでいます。
こういうのを見た際、最初に疑うのは「ゆずソフトのキャラ?」です。ゆずソフト作品は伝統的に、「背景部分に過去作のキャラを紛れ込ませる」ことをよく行います。本作もその例に漏れない訳ですが、前述した子……茶髪ロングの子はそれに該当しないようです。ではいったい、このキャラは誰なのでしょうか?
正解は「末永みらい」
いろいろ調べたところ、このキャラの名前は「末永みらい」だと分かりました。Wikipedia commonsによる末永みらいの解説記事 によると、
- Danny Choo (ダニー・チュー)によるウェブサイト・テレビ番組『Culture:Japan (カルチャージャパン)』のマスコットキャラクター
- 初出は2007年
- キャラクターデザインはアザミユウコさん
- 2011年には『ミライミレニアム』の題名でJ.C.STAFFの制作によりオリジナルアニメ化された
とのことでした。アニメ部分は、Danny Chooさん本人のYoutubeチャンネルの投稿から確認できます。
また、Wikipedia commons以外の情報源も調べたところ、次のように集まりました。さすがGoogle先生、思ったより集まるものだ。
- ピクシブ百科事典における末永みらいの記事
- 詳細は記事内の説明に譲るが、17歳 (高校3年生)・身長165cm・日本刀フェチなど、詳しいキャラ設定を確認できる
- Pixivが2012年に開催したイラストコンテスト
- 公式Twitterアカウント
- 立体物 (ねんどろいど、figma)
- LINEスタンプ
補足:なぜ情報が集まりにくかったのか
さて、こうして情報を並べていくと、コンテンツに関する年月が妙に古いことに気付かれたでしょうか。これは、このIPが……「末永みらい」というキャラクターに関する新規コンテンツが出てこない or 目立たないことによって、インターネット上から忘れ去られていってることに起因します。
- ググってすぐ出てくるのはピクシブ百科事典などで、いわゆる「公式サイト」にヒットしない。昔は「http://www.dannychoo.com/top/ja/」というURLを「カルチャージャパン」公式サイトとしていたようだが、今はリンク切れである
- 『Culture:Japan』は2011年内に放映終了。『Culture:Japan』の公式リンクもリンク切れ
- ゆずソフトのWebサイト群をGoogle検索してもヒットしない。つまり、ゆずソフト側の情報源だけ見ても「末永みらい」の名前が出てこない
- Danny Chooさんの公式サイトは、昔の記事が現在アーカイブ化されている。そのため、末永みらいに関する情報を手繰りにくい
今から情報を探る際は、前述した「公式サイト」のアーカイブにおける「末永みらい」についてのページが分かりやすいでしょう。当時の各種コラボ……ドラクリの場合は「カメオ出演」……についてしっかり載っています。
この記事へのコメント