概要
パナソニック「LUMIX S5」の国内価格が発表。ボディ税別24万円 - デジカメ Watch
正直、「ボディは税別24万円、レンズキットは税別28万円」って売れるんですかね?
「20-60mmのズームレンズ」は確かに魅力的ですが、Z6のレンズキットの方が新品価格が安いという事実……。
もっとも、LUMIX Sレンズのロードマップによると、70-300mm/F4.5-5.6もリリースされる予定だそうですので、比較的手頃な価格でフルサイズミラーレス環境が揃うかもしれません。
なのでそちらの可能性にベットするとした場合、自分にとってプラスに働くのかについて予想してみます。
センサー性能について確認
まず、センサースコア計測で有名なDxOMarkで、LUMIX GH5とLUMIX S1とのスコアを比較してみます。
G9はGH5よりもう少しダイナミックレンジが良かったはずですが、DxOMarkにG9のスコアが載ってないから仕方ないね。
なお、S5のセンサーはS1とほぼ同じだと思われるので、そのまま流用させてもらいます。
- ISO Sensivity(実測ISOと数値ISOとの対応)がほぼ一致するので、そのまま比較しても大丈夫そう
- SNR 18%(S/N比)を見る限り、ちょうど2段ほどスコアが異なる
- ダイナミックレンジについては、ISO400までは1段、ISO800以降は2段ほどスコアが異なる
- S1側が急上昇する動きだったので、デュアルネイティブISOテクノロジーが効いてそう
また、ダイナミックレンジだけなら、Photographic Dynamic Range versus ISO Settingでも確認できます。こちらを見る限り、
- ISO400までは、GH5~G9で4/3段、G9~S1で2/3段ほどダイナミックレンジが異なる
- ISO800以降は、GH5~G9で4/3段、G9~S1で5/3段ほどダイナミックレンジが異なる
ことが分かります。G9~S1ですら高感度域だと2段近く差が出ていますね……。
ついでに、DPReviewのStudio shot comparisonも確認してみます。
やはり2段分ほど耐性に差があると考えて間違いないようです。
LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6はLEICA DG Vario-Summilux 10-25mm F1.7 ASPH.の代わりになるか
一般的に、レンズのボケはフルサイズセンサーとマイクロフォーサーズセンサーとで2段違うとされています。
つまり、フルサイズ用レンズにおけるF3.5-5.6は、マイクロフォーサーズ用レンズにおけるF1.7-2.8ぐらいボケることになります。
マイクロフォーサーズ側での体感から察するに、寄ればよくボケるかなーっといったところ。
また、F値・ISO感度・シャッタースピードの関係は、センサーサイズに関係なく成立します。
つまり、10-25mm/F1.7の広角端を使ってF1.7・ISO200・シャッタースピード1秒で撮れる条件の場合、
20-60mm/F3.5-5.6の広角端だと、F3.5・ISO200・シャッタースピード4秒……といったことになります。
シャッタースピードを合わせる場合ISO800……まさに「2段分耐える」ことを信じて感度を上げざるを得ない状況。
さらに、これが望遠端になると、F1.7だったものがF5.6になる=3.5段も暗くなります。
幾らフルサイズと言えど、3.5段もISO感度を上げると画質でマイクロフォーサーズに負けてしまいますので、
そこまで暗所向きというわけではないことも分かります。その分コンパクトなのでトレードオフではありますが。
ただ、日が出ている時間帯だとそこまでシビアにならなくていいため、ISO100のままでぶん回せる……気がします。
レビューによると「隅まで解像させるには絞らなければ……」といった感じだそうですが、手ブレ補正でどうとでもなりそうですね。
いずれ出るらしい廉価な望遠ズームレンズについて
70-300mm/F4.5-5.6が出るらしいですね。と言っても、
と言った状況ですので、そんなに廉価になるかな……と疑問が残ります。新ライトバズーカ並の値段なら新ライトバズーカ買うわ。
便利ズーム不足なのって辛くない?
ライカLマウントにはなぜか高倍率ズームがないので辛い……。1本あれば色々と捗るんですけどね。
24-105mm/F4は確かに便利ですが、高倍率と呼ぶにしては倍率が足りない気も。
まあ、マイクロフォーサーズ機と併用する方向なら、そちらを便利ズーム・望遠ズーム用途にするのもいいかもしれません。
この記事へのコメント