概要
LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH.は、マイクロフォーサーズ機で使える広角端焦点レンズです。
いわゆるパナライカの一角であり、その名に恥じぬ高画質を見せてくれます。
ただ、「12mmは標準ズームの広角端でいいじゃん」「値段高くね?」といった理由からか人気がないらしく、玉数が出てないせいか中古価格もそこそこします。
とはいえ、星撮ろうかなーって時は明るいレンズで殴りたくなるので、試しに買って使ってみることにしました。
すると、星景撮影以外にも色々捗るということが判明したので、その解説をダイレクトマーケティングさせていただきます。
換算24mmでF1.4
マイクロフォーサーズにおける「換算24mm」をリストアップしてみるとこうなります。
- F4.0……M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROなど
- F3.5……LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.など
- F2.8……LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S.など
- F2.0……M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0
- F1.8……PROMINAR 12mm F1.8 MFT
- F1.7……LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm F1.7 ASPH.
- F1.4……LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH.
見ての通りこの中で最も明るいですが、これは高感度を苦手とするマイクロフォーサーズだと大きな武器になります。
また、F値が低いのでボケ量も大きく、まるで蕩けるような背景の写真が撮れます。これもありがたい……。
絞り開放から高い描写性能
幾ら明るいレンズと言えど、絞らないとよく映らないのでは美味しくありません(※個人の意見です)。
しかしこのレンズの場合、中央は絞り開放からしっかり映り、辺についても絞り開放からなかなかの解像です。
……まあ四隅については相対的に緩く、F2.8まで絞るとだいぶ良くなるって感じですが。
競合レンズと比べたレビュー記事を見ても、描写力の良さが窺えますね。
あまり重くない
大きさ・重さについての感想は、個人差が大いにあるところです。
ただ、OLYMPUSのF1.2シリーズよりかは軽く、また握りやすいサイズ感なので、スナップ用にブラブラさせても苦になりません。
試しにM.ZUIKO 17mm/F1.2やVoigtlander 10.5mm/F0.95と比べて見ましたが、その差が際立ちますね。
妙に寄れる
最短撮影距離が短いレンズが多いのはマイクロフォーサーズの強みですが、このレンズも例に漏れず、最短撮影距離20cmです。
そのため、ブツ撮りなど「被写体に寄りたい」場合や、飯撮りなど「被写体から離れづらい場合」にも役立ちます。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROなんかだと更に寄れますが、あちらは開放F4でボカしにくいので……。
周辺減光が強い
「明るさが欲しい」と言う意味では嬉しくないですが、「レンズの味」と言う意味では美味しい要素です。
↑のラーメンの写真はF1.4ですが、同じ時にF2.8で撮った写真も載せておきます。
端まで隙がない画質になりましたが、周辺減光の影響が薄まったことによって、色味まで違って見えませんか。
この記事へのコメント