概要
2008年に最初の製品が発売された、マイクロフォーサーズ規格。
それから数多のレンズが発売されてきましたが、他のマウントじゃ真似できそうにないレンズを挙げろと言われると次の2本になるでしょう。
前者は高画質・高倍率・F通し・手ブレ補正と、ぼくのかんがえたさいきょうのれんずと言っても過言ではない超スペック。
後者は高画質・大口径・F通し・換算20mmスタート・ブリージング抑制と、動画用最終決戦兵器と呼ぶべき超スペック。
そのうち前者は既に持っていたのですが、後者の使い勝手はどんなものかと思ってレンタルして使ってみました。以下、その記録です。
思ったより軽い!
690gあるデカブツに対して「軽い」と書くのもおかしな話ですが、なぜかズシッとしないんですよ、これ。
なので両手で構えると、辛さを感じずに扱えてなかなか便利でした。
ネットの感想を調べていると、「SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Artはマウントアダプター無しでも810gだから、それよりずっと軽くて良い」って声もありましたね。
ただ、やはりそれなりの重さなので、LUMIX G9 PROと共に常にPeakDesign Captureでぶら下げていると、肩にそれなりの負荷を感じます。長距離行軍には筋トレが必要ですな……。
フォーカスクラッチが少し重い
OLYMPUSのPROレンズでおなじみのフォーカスクラッチ機構。PanasonicのGレンズとしては珍しく搭載されています。
LUMIX G9 PROだとAF⇔MFの切り替えが瞬時に行えるので旨みは薄いですが、ピントを固定したいなーって時にパチっと行けるのは割と便利。
なおこの機構ですが、PROレンズと比べると、少し強い力でスライドさせる必要があります。少しだるいですが、誤操作の心配が少ないとも言えるかもしれません。
画質が凄くて驚いた
元々マイクロフォーサーズの大口径レンズはよく写るものですが、コイツはズームレンズなのに同等以上の画質を叩き出します。アホみたいに
次にその描写力。もう凄いですねこれは……絞り開放から全然問題ないぐらいです。それでいてこのF値なので、近づいて撮るとめっちゃ背景がボケます。しかもパナライカの色味……! pic.twitter.com/QtiFV1UdmR
— YSR@艦これ2020夏イベ完遂 (@YSRKEN) August 25, 2020
なお、コマ収差については、レビューによって「あまり出ない」から「よく出る」までバラついていたので気になっていましたが、近所を撮って確認した感じ、12mm比較でLEICA DG SUMMILUX 12mm/F1.4 ASPH.と同じぐらいなのでさほどでもない模様。出ることは出るので、F4まで絞るか、点光源を周辺に持ってこないかして回避したいですね。
換算20-50mmが予想以上に使いやすい
換算20mmは、換算24mmに対して4mm広いだけです。……が、この4mmが結構効いてくるなと、撮っていて実感しました。
例えば建物を撮る際は広角端にしますが、換算24mmだと入り切らないものが換算20mmだと高確率で入ります。
超広角ズームを使う目的がもっぱら風景と建築物なので、LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH.を使う意味がほぼ無くなってしまいました。やばいですね☆
また、換算50mmまで伸ばせるので、換算24mm辺りの広角だと余計なものが写る or 寄りきれない場合でも撮ることができます。動植物撮影ではリーチが足りないと感じることはありますが、そういう時は別のレンズを使いたいところ。話は逸れますがOLYMPUSの100mm/F2.8 IS Macroの発売が待たれるところです。
ただこのレンズ、さっきも言ったようにテレ端が換算50mmまでしかないので、リーチがあると助かる動植物撮影向けではありませんでした。換算撮影倍率0.28倍は結構大きいんですけどね……。虫ならまだしも猫だと寄ったらすぐ逃げてしまうので、リーチが長くないと辛い。後F1.7は流石に用途的にボケすぎ。 pic.twitter.com/FfbdCgEBZx
— YSR@艦これ2020夏イベ完遂 (@YSRKEN) August 25, 2020
物撮り向けかと言われると微妙
まず、あまりにデカいがため、レンズの影が写真内に入り込むことがあります。
また、室内で物撮りしていると、あまりにデカいせいか、光源の位置によっては写真内に影が落ちかねないです。フードを外せば少しはマシになりますが、こういう時はコンパクトなレンズや中望遠レンズが恋しくなります。描写は見ての通り良いのですけれどね…… pic.twitter.com/24OuCzLDvi
— YSR@艦これ2020夏イベ完遂 (@YSRKEN) August 25, 2020
また、画角が換算50mmまでしかないので、広角歪みを気にする場合は、よりリーチが長いレンズを使いたいところです。つまり、中望遠マクロや中望遠単焦点といった存在ですね。
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