2022年9月のカメラ趣味まとめ

RF24-105/4Lが便利すぎて本当によくない

今月も、RF24-105mm F4 L IS USMをよく持ちだしました。広角端と望遠端を多用しつつ、標準域もほどよく使うような運用になりました。1本で画角を切り替えられる、ズームレンズとしての持ち味を生かした運用と言えるでしょう。

ただ、このレンズは絞り開放だと、近接解像が締まらなくなるので、しばしば絞って撮影していました。また、風景撮影など、十分光量がある場合は、光学性能を上げるためにF8~F11まで絞っていました。このような運用ですと、あまりボケなくなりますので、写真が「作品」というより「記録」に寄ってしまいます。

また、このような運用だと小ボケをよく見ることになるのですが、RF24-105/4Lの小ボケってあまり綺麗じゃないんですよね。特に、テーブルフォトでよく使う50mm辺りで良くないのがキツい。そういった点も、このレンズを手放しには褒められない理由の一つだったりします。

EF16-35/4Lも似た問題を持つがマシな方

ボケに関する問題は、同じくF4通しなEF16-35mm F4L IS USMについても当てはまります。こちらは主に風景写真用なので、問題が顕在化しにくいものの、例えば室内撮影など、明るさも欲しい場面ではボケの少なさが目立ちます。

しかし、取りうる焦点距離のレンジがRF24-105/4Lより狭いからか、ボケ味の悪化は比較的少なく、また最短撮影距離が短めなこともプラスに働きます。つまり、絞り開放で寄ってしまえば、大きくボケることになり、美味しい部分だけを味わえるのです。

とは言え、なまじ望遠端が35mmまでしかないからか、離れた位置にあって近づけない目標に対しては、「遠くから35mmで撮りました」って絵しか出せない問題はあります。1.6倍トリミングをして換算56mm、縦横2倍にトリミングして換算70mmなので、RF24-105/4Lのようなロングレンジが出せないわけです。

そのため、コンサートのように、遠い場所にある被写体や小さい被写体がないだろうシチュエーションだと使いやすいですが、展示会のように、様々な被写体を想定しないといけないシチュエーションだと使いづらかったです。もっとも、超広角域が必要な際はこちらを持ち込むしかないんですけどね。

opera 50/1.4から出てくる絵がとても良い

その2本の合間に、opera 50mm F1.4 FFをちょくちょく使用していました。メインとするには汎用性の面で不安があったため、2本目 (サブ) としての運用です。そこまで高額ではないとは言え、久々の単焦点レンズということで、飽きてしまうことがないよう使いどころを見つけていかなければ。

まず、ピント面の写りについてですが、近接においても、絞り開放から安定した性能を発揮していました。RF24-105/4Lの絞り開放だともう少し甘かったので、テーブルフォトでの使い勝手がよく感じます。より解像を上げるためにF2.8まで絞っても、まだRF24-105/4Lより明るく使えるのはいいですね。

次にボケ味ですが、小ボケにほんのり色収差が付きこそすれ、良好な描写だと感じます。F1.4なので当然ボケ量も多いわけですが、綺麗にボケてくれた方が絵として使いやすいわけで。もっとも、フードもマウントアダプターも無しの素の重さが950gもありますので、それぐらいの描写をしてくれないと困る……。

なお、大口径レンズなだけあり、絞り開放だと強めに周辺減光が乗ります。また、DPPの収差補正機能に対応していないので、色収差や歪曲収差を除去したり、周辺減光を補正するためには、「RAWからLrで補正する(画像A)」か、「DPPからTIFFで書き出し(画像B)、画像BをLrで画像Aに近い見た目になるよう手動で補正を掛ける」必要があります。とは言え、そもそも色収差も歪曲収差も少なく、周辺減光は味として残すようにすれば、Lrを通さずDPPだけで問題なく処理することができます。

「ズームは写真を撮るもの、単は作品を撮るもの」という言葉があるように、汎用性を多少犠牲にするだけの価値はあると感じました。

他のレンズの使用状況

望遠ズーム系は持ちだすと楽しいのですが、今月は刺さるシチュエーションが少なく苦戦しました。やはり長物は、カメラバッグに仕込む際に寝かせて運ぶことになりますので、携帯性が課題になりますね。かと言って小さければいいのかというと、あまり長物が刺さるケースに遭遇していないのでそこまででもなく。動物や乗り物といった被写体を撮るチャンスを増やしてみるかな?

今月はTS-Eレンズ (ティルトシフトレンズ) の利用機会がそこそこありました。ON1のRAW現像ソフトを試用しつつ、歪曲収差の補正値を割り出せたので、今後はより精度の高いブツ撮りができそうです。この辺りは手順が確立されたのでコメントが減ってしまいます。

後は……RF24mm F1.8 MACRO IS STMを店頭で試用したのが印象的でした。無限遠ではなく近接にチューンされた性能のようで、DLO (デジタルレンズオプティマイザ) なしだと無限遠における周辺部がユルユル、DLOありだとマシになるもののノイズも増える、といったノリでした。近接だとそんなことはないので、「マクロ撮影でも周辺部が流れない」貴重な広角マクロとして特化したものだしてきたな……といった印象です。

カメラ2台体制について

この頃は、EOS R5だけ使用し、EOS R6が活用されないことが多かったです。フルサイズ機らしい高感度耐性はあるものの、それが生かされる場面よりも、高画素を行かせる場面の方が多く、それなら1台だけでいいじゃないか、と。なまじ、RF24-105/4LやEF16-35/4Lの汎用性が高いので、それで何とかならない際に交換する、ぐらいで問題が解決しがち……。

そのため、活用する機会を増やすことを念頭に置くと、サブ機には長物か単焦点を刺すのが安定する気がします。

カメラで動画を撮る際の話

撮って出しだとデータ量が重いため、適度に圧縮を掛けたいですが、あまりに画質を落としすぎるのも好ましくありません。mozjpegのように、画質と容量削減を両立する手段が欲しいところです。

そこで思いついたのが、元ソースとの比較によって劣化を判断し、ビットレート削減を劣化しすぎない程度に留める戦術です。評価スコアとしては、VMAF (Video Multimethod Assessment Fusion) と呼ばれる、Netflixが開発した、知覚的ビデオ品質評価アルゴリズムを使用します。これは、モデルデータを参照しつつ、1フレーム毎に画質差を数値化するもので、ffmpeg 4.4以降で利用できます。

エンコードにはAviUtl……は古いのでDavinci Resolveを使用し、例えばH.265/HEVCなどといった高性能なコーデックを利用してエンコード。そしてソース映像と比較し、VMAFスコアで「違いが分からない」とされるスコア値93を目指します。
(注:このスコア値は、フレーム毎のスコアを相加平均もしくは算術平均したもの。後者の方がより小さめに出る)

なお、「より堅く行けばVMAFスコア95以上」「フレーム毎のVMAFスコアについて、下位1%位置がVMAFスコア89以上」であるとよい、といった説もあります。詳しくは次の記事を参照。

新しい映像の品質評価 libvmaf | ニコラボ

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